

この連休は、大阪で開催されたインプラントセミナーに参加してきました。
講師はインプラント分野で著名な 小田師巳先生。テーマは「審美領域のインプラント治療を成功に導く硬軟組織マネージメント」で、2日間にわたり濃密な学びを得ることができました。
審美領域、特に前歯部のインプラント治療は、見た目の自然さが大きく問われます。**前歯は顔全体の印象を左右するため、ほんのわずかな不調和でも患者さんにとっては大きな違和感につながり、失敗は許されません。**骨や歯肉の状態を適切にコントロールし、天然歯と調和した美しさを実現することの重要性を改めて感じました。
今回のセミナーでは、
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抜歯即時インプラント における臨床的なポイント
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同時埋入時の骨造成 の具体的手法
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CTG(結合組織移植片)の採取と応用
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埋入後のプロビジョナルレストレーション(仮歯)の作り方
といった内容を中心に、実践的な実習が多く組み込まれていました。
小田先生の講義は、単なる経験談にとどまらず、論文ベースで裏打ちのある理論に基づいて展開されるため、非常に説得力がありました。最新のエビデンスを踏まえながらも、実際の治療での工夫や注意点を交えていただき、とても理解が深まりました。
また、インプラント治療の大きなメリットの一つに、隣の歯を削らずに欠損部を補えるという点があります。従来のブリッジのように健康な歯を犠牲にしないため、患者さんにとっても長期的に大きな利益となります。
学びの多かった2日間を通じて、審美領域のインプラント治療に対する責任と可能性を再認識しました。今回得た知識と技術を、日々の診療に活かし、患者さんにより良い治療を提供できるよう努めていきたいと思います