週末はインプラントのセミナーでした。
当院でも行っているインプラントですが、成功させるポイントの1つとしてインプラントを埋め込む周囲の骨がしっかりしていることが重要です。
今回は上顎の奥歯にインプラントを行うときに支える骨がない患者さんに人工の骨を使って土台の骨を造る骨造成術のセミナーでした。
上顎の奥歯のインプラントを行う時に一番注意しないといけないのが、上顎洞と言われるお鼻の横にある空洞です。
(みなさん蓄膿って聞いたことがありますか?蓄膿とはこの上顎洞に炎症が起こり膿が溜まる事です。)
トラブルとしてはインプラント後に上顎洞に炎症が起きたり、上顎洞にインプラントが落ち込んだりすることがあります。
今回は上顎洞底挙上術と言って、インプラントを支える骨が少ない患者さんに対して、上顎洞を押し上げて骨を造るセミナーです。
より安心して安全に骨を造るためにはいかに上顎洞を穿孔させないで骨を造るかが大切になります。
セミナーでは講義の後、豚さんのお口を使わせてもらい実習を行いました。
講義を聞いて頭の中で整理して実習に入るととても勉強になります。
昔はトラブルが多かったこの治療ですが、今では機械も新しく開発されており、安全に治療ができるように進歩しています。
1日セミナールームに缶詰めでしたが、口腔外科出身の院長としては、この手の外科処置はとても楽しく、時間が過ぎるのがあっという間でした。
また、4月にもインプラントのセミナーを受ける予定です。
患者さんに安心して治療を受けていただくために、知識と技術のアップデートが大切ですね。