日曜日に歯科衛生士2名と共に、preOP福岡セミナーに参加してきました。
今回はメディカルトリートメントモデル（以下MTM）というエビデンスに基づいた予防歯科のセミナーでした。簡単に言えば、MTMとは虫歯や歯周病などのリスク評価から、患者さん1人1人に合わせた予防プログラムの立案や最小限の治療などを行い、定期的なメインテナンスに至るまでの一連の診療の流れをモデル化してすることで、自分の歯を長く残す治療方法のことです。
写真やレントゲン写真を詳しく撮影することはもちろん、食事習慣の記録をしたり、唾液の検査をしたり…とても細かく検査を行っていき、虫歯や歯周病のリスクを評価していきます。
ずっと歯医者さんに通院しているけど、いつも治療ばかりしていませんか？治療をすれば一時的に歯の痛みは取れますが、一度治療した歯はどんどん寿命が短くなっていきます。すると40、50歳で徐々に歯が抜けて、ブリッジになり、部分入れ歯になり、総入れ歯になるリスクがとても高くなります。
講師の先生が言われていました。みなさん総入れ歯になりたくて歯医者さんに来ているのでしょうか？と。そんな方はおそらくいないと思います。自分の歯をできる限り残して、美味しい食事をしたいはずです。
ただ、本当に歯を残すのには普通の定期検診だけでは不十分とのことでした。患者さん1人1人のリスク評価を行い、それぞれの予防プログラムを立案していくMTMのやり方が必要になります。昨日のセミナーでもMTMを行うとメンテナンスで喪失する歯が圧倒的に減少することが統計的に分かっているそうです。
今までの歯医者さんの主役は治療をする歯科医師、衛生士でした。一方でMTMでは自分の歯を守るのは患者自身で主役は患者さんです。一緒に協力して歯を残してみませんか？
MTMは今後も当院で取り組みたい治療方法です。すぐにはできないとは思いますが、今回のように勉強して、少しずつ実践して、こが歯科医院に来院される患者様の歯を守っていければと考えています。