以前のブログでも投稿していますが、当院は人生100年を楽しく、健康に過ごすためにお口の中からサポートをしていく歯科医院を目指しています。
そのために必要なのが、“予防に取り組む”ことです。
ただ、歯石とりだけの定期的にメンテナンスに通うだけではなく、歯を守り、からだを守ることを考えた定期検診を行います。定期的に歯科医院に通院して、予防する習慣をつけることで、歯を残すことができ、年齢を重ねても元気で自立した生活を送ることができます。
①産まれる前からの予防
当院ではお腹にいる時から予防に取り組みます。妊娠中はホルモンの関係により歯肉病になるリスクが高いことがわかっています。また、歯周病が悪化した場合は低体重児早産のリスクが約7倍高くなると言われているのです。体調を考慮して、お口の中をきれいに保ち、健康な赤ちゃんが産まれてくるためのお手伝いをします。
②赤ちゃんから子どもまでの予防
そして、産まれた後はお母さんにお子様のお口の中について良く知っていただくようにご説明をしていきます。小さいころから定期的に歯科医院に通う習慣をつけていただくことはとても重要になります。お子様の予防に関しては定期的なフッ素+年齢に併せたブラッシング指導をします。この頃から正しい歯みがきの仕方を学ぶことで、虫歯のリスクがかなり減ります。また歯並びについても定期検診の際に診察を行います。歯並びが悪いと見た目もそうですが、噛み合わせにより、将来的に歯が無くなるリスクが高いことがあります。奥歯だけで噛んでいたり、歯並びがガタガタの方は歯を残すために矯正治療のご提案をさせていただきます。
③おとなの予防
成人の予防に関しては、主に虫歯予防と歯周病予防を行っていきます。行うのは3~6か月に1回の程度で定期検診を行っていきます。小児の時と同じで重要なのはブラッシング指導になります。適切な歯ブラシ、補助器具(歯間ブラシやフロス)を使用していただき、虫歯と歯周病から歯を守っていきます。
歯周病に関しては、からだの病気(糖尿病、認知症、誤嚥性肺炎、心内膜炎・心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化など)と大きく関わりがありますので、お口の中をきれいに維持して歯を守ることで、からだの病気も予防することにつながります。
④口腔機能低下(お口の衰え)の予防
65歳以上に関しては成人の予防に加えて、口腔機能低下の予防を行います。お口の機能の低下が全身機能の低下がつながっていることが最近注目されています。可能なかぎり65歳以上の方には口腔機能の検査を行い、機能低下がないかを確認します。機能低下があった場合は治療やリハビリを介入することにより、お口の中から全身機能の低下を予防していきます。口腔機能低下を予防することにより、寝たきりになるリスクを下げることができ、健康寿命を延ばすことができます。
このように、当院の予防への取り組みは各年代に合わせて、歯を守り、からだを守るための定期検診を行っていきます。また、からだの事に関してはかかりつけ医院と連携もさせていただきます。
歯を診るだけでなく、からだの事も診て、来院してくださる患者様が健康になれるように予防に力を入れていきます。